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ホーム 質問回答編1 オーストラリアンとかアイとかのフォーメーションってどうよ?後編/質問回答第20回

オーストラリアンとかアイとかのフォーメーションってどうよ?後編/質問回答第20回

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おはようございます! カムイ・レイジです。

今回は、前回第19回の、
オーストラリアンフォーメーションとアイフォーメーションに関する、
回答のつづきです。

今回が初めての方や、忘れた方、もう一度確認したい方は、
お手数をおかけしますが、こちらをお読みください。

 → オーストラリアンとかアイとかのフォーメーションってどうよ?前編/質問回答第19回

まずは前回の回答のまとめをもう一度。

『 相手のサービスリターンのクロスが強烈で
   サービスキープが困難な場合は
  オーストラリアンフォーメーションで
   クロスリターンをブロックしてみよう  』




オーストラリアンフォーメーションは、
ボクも大学の試合でよく使いました。

奇をてらった策として使ったのではなく、
公式試合で絶対に負けられないという思いから、
必要に迫られて何度かこの陣形をとりました。

でも、あまり、効果はありませんでした。
もちろん、戦術練習はみっちりやった上でのことですよ。


なぜ、あまり効果がなかったのかというと、
そもそも強烈なクロスのサービスリターンを打つような相手は、
ストレートにも強烈なサービスリターンを打てることが多いんです。

あたりまえと言えばあたりまえのことなんですけどね。


普段のダブルスで、クロスへのサービスリターンばかりで、
ストレートへのサービスリターンをすることがほとんどない、
という人に対してだったら、
このフォーメーションは効果があると考えてしまいがちです。

あなたの言う通り、
普通にクロスにリターンしてしまうと、
もちろんそこには前衛がいるわけだから、
餌食になってしまうわけです。


だから、慣れるまでは相手は戸惑うはずだと。
そして、戸惑って、こちらのポイントになるだろうって、
言うじゃな〜い。

でも、シングルスを普段やっている人だったら、
ストレートへのサービスリターンは、
別に、慣れていないわけでも、難しいわけでもないですからっ!残念!

オーストラリアンフォーメーション斬り!


すみません。
このギャグを知らない人は、こいつ何言ってんだって感じだと思います。

知ってる人も、さーっと引いちゃってるかも・・・。
失礼しました。

これ、ちょっとやってみたかったんです。
ごめんなさい。
ここからは、まじめにやります。


さて、気を取り直してと、・・・。

確かに、このフォーメーションでは、
クロスへの強烈なサービスリターンに悩むことは少なくなります。

でも、そのかわり、
ストレートへのリターンに苦しむことになるかもしれません。


ただし、サービスリターンで、
ショートクロスへのアングルショットのみを、
たった1つの武器にしているような相手だったら、
このフォーメーションでアングルを防御することによって、
相手の武器を無力化し、
サービスゲームを有利に展開することはできるでしょう。


また、
クロスのサービスリターンは強烈だが、
なぜか、ストレートのサービスリターンはそれほどでもない、
というような相手の場合も、
このフォーメーションは有効であるってことになります。

例えば、
ダブルスの試合において、いつも、
サービスリターンをほとんどクロスにしか打たないし、
しかも、シングルスを普段やってなくて、
ストレートへのサービスリターンに慣れていないので、
ストレートへのサービスリターンを強いられると、
とたんにミスが多くなるという人。

あるいは、ミスはしなくても、
クロスへのサービスリターンのように、
ストレートへのサービスリターンでは、
ポイントを強奪する、ってほどではないという人。

といった感じの相手などに効果が限定される戦略であり、
フォーメーションであるわけです。


ボクの場合は、並行陣なので、
もちろん、ファーストサーブでもセカンドサーブでも、
サーブアンドボレーをするのですが、
このフォーメーションだと、ノーマルに比べて、
ファーストボレーでカバーしなくちゃいけないエリアが広くなるんです。

ボクは、シングルスでも、頻繁に、
サーブアンドボレーをする方なんですけど、
シングルスの時と変わらない広さになっちゃうんですよ。


普通は、ダブルスの方が、守備範囲が狭くて、
サーブアンドボレーが楽なのに、
このフォーメーションだと、
シングルスと変わらない広さなんですね。

これは、やってみれば、すぐ実感できると思うんですけど、
ファーストボレーは大変です。


しかも、前衛はあまりネットにつめて立つことができないんです。
なぜなら、クロスロブに対応しなければならないからです。

ストレートロブに比べて、クロスロブは、
ベースラインまでの距離が長いですよね。


長方形の長辺と対角線を比べてみてください。

長方形は、テニスコートで、
長辺は、ストレートロブの軌道、
対角線は、クロスロブの軌道、
と考えてみてください。

長辺より対角線の方が長いですよね。
つまり、ストレートロブよりもクロスロブの方が、
その軌道が長くなるということです。


長いということは、
クロスロブで抜かれないようにと考えると、
ロブに対応できるベースラインまでの距離は同じですから、
当然オーストラリアンフォーメーションでは、
ネットからの距離が遠くなるということなんです。

つまり、ネットにベタ詰めできない。
ということは、ネットから離れて立つわけですから、
あまり攻撃的なボレーはできない、
ということなんです。


そして、さらに、
サーバーがサーブアンドボレーでネットに出る場合、
ノーマルフォーメーションに比べると、
オーストラリアンフォーメーションでは、
ファーストボレーを打つ場所が、
ネットから遠くなるんです。


ノーマルフォーメーションの時は、
サービスダッシュするサーバーの、
ベースラインからサービスラインまでの移動線は、
比較的まっすぐです。

それに比べて、
オーストラリアンフォーメーションの時の、
サービスダッシュするサーバーの、
ベースラインからサービスラインまでの移動線は、
どうしても斜めになります。

まっすぐよりも斜めに移動する方が、
距離が長くなりますよね。

つまり、オーストラリアンフォーメーションの方が、
サービスラインまでの距離が長いのです。


このように、並行陣をとった場合、
2人ともやや後ろの方で構えざるを得ない。

しかも、この状況で、ストレートにリターンアンドネットをされると、
あなたが言う通り、これはつらくなります。

なぜなら、クロスよりストレートの方が、距離が短いので、
ストレートにリターンされたボールは早く返ってくる上に、
リターンダッシュしてくる相手も、
ストレートにネットに出てくるので、
早くネットにつめることができるというわけです。


このように、オーストラリアンフォーメーションは、
使う相手が限定される上に、
いくつかの致命的な構造的欠陥を抱えているわけです。

どおりで、公式試合ではほとんど誰もやらないわけです。
ボク以外にやっているところは、
ほとんど見たことも聞いたことも無かったですからね。


受動的で消極的な守備的戦略にしか使えない、
保守的なコンセプトの陣形である、
オーストラリアンフォーメーション。

これをなんとか、
能動的で積極的な攻撃的戦略として使えないだろうか?

そう考えて、ボクが思いついたのが、
『逆ポーチ戦術』です。


つまり、オーストラリアンフォーメーションから、
ポーチに出るんです。

ノーマルフォーメーションからポーチに出るのとは逆になりますから、
『逆ポーチ』というわけです。


でも、これも、構造的欠陥を抱えています。
遠いんです。
相手のストレートリターンに届きにくいんです。

その上、サーバーのフォローも大変です。
クロスロブを打たれた時のことを考えてみてください。
何しろ逆を突かれてしまうのですからっ!残念!

またやってしまった・・・切腹!
・・・。


それならば、ちゃんとストレートリターンに届くように、
もっとコートの真ん中の方に寄って構えれば、
いいじゃないかってなります。

そうすると、本来守るべきクロスの方が少し空いてくる。
そちらに打たれた場合も、飛びつくことになる。

じゃあ、それならば、ストレートとクロスのどちらに打たれても、
どっちにも飛びつきやすいように、
ちょうどコートの真ん中に構えてしまったらいいじゃないかってなります。

もうやけくそですよ、こうなりゃあ!


これは、いわゆる、『ダブルポーチ戦術』です。
右に動いてもポーチ!
左に動いてもポーチ!

超攻撃的な戦術です。
見る人が見れば、もうこれはギャンブルに近い。


で、ポーチしやすくするためには、
サービスリターンの返球可能角度を狭くする必要がある。

そのためには、
サーブをセンターに入れることになる。

そうすると、前衛が、
コートの真ん中、つまり、センターストラップの真ん前、
に構えているので、サーブの邪魔になる。

そこで、前衛はネットより低くしゃがんで構えることになる。


そんなこんなで、こういう感じで、
生物学的に言う突然変異のような形で、
アイフォーメーションという、
能動的で積極的な超攻撃的戦略としての革新的なコンセプトの陣形が、
ある日突然アメリカで生まれたのだとボクは見ています。

つまり、最初に、
オーストラリアンフォーメーションの亜種として生まれたものが、
新しい種として独立して、
アイフォーメーションという新しい名前が付けられたのではないでしょうか。


スペースがなくなったので、
最後にもう1つ。

オーストラリアンフォーメーションというのは、
サービスダッシュせずに、
ベースラインにステイバックする雁行陣においては、
今回お話ししたこと以外にもいろいろな戦略があるんです。

これについては、あなたも考えてみてください。



ということで、今日のまとめです。

『 オーストラリアンフォーメーションは
   受動的で消極的な戦略の保守的な陣形なので
    これを効果的に使える相手は限定される  』

『 オーストラリアンフォーメーションで
   能動的で積極的な戦略としては
    逆ポーチ戦術がある       』

『 アイフォーメーションは
   オーストラリアンフォーメーションの突然変異体で
    能動的で積極的な戦略の革新的な陣形であり
     その戦略の根幹をなすのがダブルポーチ戦術である 』



 
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